先日、病気リハビリではじめた登山を楽しんでいる知り合いから、雪山登山をしたい、アイゼンをつけて歩いてみたいという。何を買ったらよいかと相談を受けました。
予定しているのは低めの樹林帯あるお山(奥秩父辺りの樹林帯のある雪山2000m以下で積雪のわりかし少ない山)とのことでした。
低めの雪山 装備は何が必要か?
・靴サイズに余裕がないと、冬は血行が妨げられて冷えるのでキツめなサイズの靴はNG。
きつくない靴で靴下で調節してくださいね。防水透湿素材の靴であれば夏もはけるトレッキングシューズでも大丈夫。
・スパッツ(ゲイター)。夏用レインスパッツでも可。
冬山をしない方はスパッツ嫌いな方もいますが、雪山ではこれ絶対必要です。
・軽アイゼン、又は、アイゼン。(又は、ワカンが特別な装備となります。)
・防水素材手袋。指先や足指などの末端は濡れるととても冷えます。
・ネックウォーマー
・ウールかフリース素材の帽子
・アウターは上下ゴアテックス素材が好ましいけれども高額なので、低山であればレインウェアでも。
・ストック。普段、ストックを使わない人も雪山では必要となります。先端にスノーパケットも必要です。
・替えの靴下。万が一、靴と靴下がぬれた場合、凍傷などの危険があります。
と、低山でも、雪があるならば、いつもの装備にプラスして、これだけは必要かと思います。
そして、雪山では身体の熱を奪われやすいです。休憩時、温かい飲み物をバーナーで沸かして飲むか、保温ポットで持っていくのが良いです。
寒さに弱い方は、ホッカイロやアンダーウェアもしっかりしておきましょう。
特に靴、足元は重要です。
水がしみる靴は、雪山で必ず後悔することになりますし、危険なので靴内部が濡れないもの。
私は今ではゴローのS8を愛用していますが、靴を作っていただく時に今、履いてる登山靴を持ってくるよう言われました。
「これで冬山行ってるの?」と聞かれ
「はい(^_^)」ふつうに即答したら
「今まで、よく、足が凍傷にならなかったね。相当丈夫なんだね。あははは」
と、笑われた記憶があります。
その後、ゴローのS8を履くようになり、それまでの靴での雪山登山が相当に危険だったことを感じることとなりました。
冷えが全く違うのです。
それまでは、つま先が寒いのは雪だししょうがないと思っていました。とにかく冷えるのをつま先カイロでごまかしていましたが、濡れるとアウトでした。
今思えば、凍傷手前だったかも…と、自分の認識が甘かったと反省しました。
雪山装備は靴以外にも、ゴアテックスのハードシェルなどお値段が高いものが多いですし、重量もその分多くなりますが、きちんと最低限の装備+自分に必要な念のための装備をしっかりしていきましょう。
山用品を購入する時に、山用品店の方のアドバイスをきちんと聞くようにするのが良いです。
あなたが行こうとしている山に合わせた装備をアドバイスしてくれるはずです。
どんな低山の雪山でも甘くみてはいけません。
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