涼しくなってきましたね。紅葉の季節でもあり、乾燥が気になる季節でもあります。
登山で乾燥や保湿を気にするなんてヤワな感じに思えそうですが
私は、がんの手術をした後、山で気にしたことの一つが「手術痕の保湿」でした。
登山は足だけではなく、意外と体全体を動かすので、手術箇所が大きな私にとって皮膚が乾ききってしまっていると大きく動いた時に手術痕が引きつって痛みます。でも、山小屋でササッとクリームを塗ろうと取り出したら、標高による気圧の違いでクリームのキャップを開けた途端にクリームがダダーッと大量に出てきてしまい慌てたことがありました。スナック菓子が山でパンパンになるのと同じですね。
女性にとっては、手術痕はなるべく綺麗に治って欲しいと願うものだけれども、それには保湿がとっても大切。
今回は、私と同じく、乳がん手術を受けた方にお勧めしたい便利アイテム。
手術をしていなくても、女性や乾燥肌の人にとっては保湿は気になるところですよね。
自然の緑が豊富な山は、朝時は朝露で草木も地面もしっとりしていますが、日が昇ると土も乾燥し、歩くたびに目に見えない細かい土埃が舞っています。土埃や峠や山頂で吹く風に含まれる黄砂なども乾燥の原因になります。
そして、山ウェアは化繊が多く、水分をより早く効率よく逃すようになっていますが、汗は体外へ逃がしても、肌の適度な水分は保っておきたいものです。
山でも簡単保湿に便利 全身使える
でも、チューブタイプはスナック菓子のように気圧の変動を受けるし、山でも簡単に保湿に役立つものはないかな?と思っていたところに見つけたスティックタイプのバーム。とっても便利でおすすめです。
私が愛用しているのは、エルバビーバのスティックタイプのバーム(ベビーリップ Cバーム リップ&チーク)
オーガニック素材で赤ちゃんにも使えるお肌に優しいもの。これのラベンダーとカモミールの香りが好きなので、山でも普段にも使っています。
カモミールは虫よけの効果もありますし、香りにはリラックス効果、さらには、カモミールに含まれているフラボノイド色素アピゲニンには抗酸化作用があるとも言われています。
他にも、最近、スティックバームは増えてきています。
参照:「ALOBABY Baby Balm (アロベビー ベビーバーム)」
スティックバームのいいところは
・手を汚さずにササッとぬれる
・リップクリームの3〜4倍程の太さで広い面にぬれる
・山の気圧に左右されない
・全身に使える。顔、手、かかと、髪にも唇にもぬれる
・リップクリームより大きいのでなくしにくい
山でバームの裏技的使い方
こんな使い方もある!ちょっとサバイバル的利用法など
・バームは油分で出来ているので、革製の登山靴に塗ると防水効果も期待できます。
・テントやナイロン製の薄いウェアに小さい穴があいてしまったら、バームを塗り込んで応急処置出来ます。
・芯(綿棒や芯)を差し込むと簡易のロウソクになる。
・金属製品の錆止めになる。(山用ナイフなどに)
・怪我をした時、応急で傷口に塗ると止血効果に。
乳がんでリンパ節郭清をした方は特に保湿と虫刺され予防を
私は乳がん手術で「腋窩リンパ節郭清」をおこなったので、リンパ浮腫の発症のきっかけに繋がる、肌の乾燥、虫刺され、炎症に山でもとても気をつけています。
リンパ節郭清を行った方は、山での傷や乾燥に注意した方がよいです。
もっと小さいものがいい方には
スティックバームが「大きい」「もっとコンパクトにしたい!」と感じる方には、
点眼薬の容器を綺麗に洗ってリサイクルすることをおすすめです。
中身は、人の皮脂膜にも含まれるワックスエステルが主成分のホホバオイルがおすすめです。酸化に強く、医療用にも使われる天然植物オイルです。肌質を選ばず、全身に使えます。凍らないので、厳冬期の山でも使えます。
数滴でも伸びがよく、肌の水分蒸発を防いでくれます。使って数分するとサラリとした感じになるので、ベタベタしません。(つけすぎは注意です。)
いくつかの容器を試したものの、振動や山の気圧で漏れました。
点眼容器だけ大丈夫でした。
この容器は眼科でなくても、ネットやハンズで購入可能です。
1滴づつ出てくるので使うのにちょうどいいです。おまけに軽量でかさばらない。
山での乾燥対策にいかがでしょうか?
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