自分のがん治療、抗がん剤の副作用で髪の毛を失い、ウィッグの大切さやありがたさがよくわかったので、自分の髪の毛が生えてきたら、ヘアドネーション(髪の毛の寄付)をしようと心に決めていました。
今回、ヘアドネーションの規定の31cmの長さを超えたため、ようやくヘアドネーションすることが叶いました。
実は、ずっとカットをせずのばしてきたわけではなく、途中で何度かカットもしています。
抗がん剤でツルッパゲになった頭皮から生えてきた毛が、一時、ものすごくくるくるパーマでした。抗がん剤の後で生えてくる毛は質が変化するとは聞いていましたが、元々の地毛はほぼストレートなのに、かなりのテンパーが生えました。
なので、途中でカットしながら大事に育てて?きました。
ヘアドネーション体験レポ
まず、ネットで近くでヘアドネーションをしてくれる美容院を探しました。
電話で問い合わせるとヘアドネーションについて、h長さや発送方法などを丁寧に教えてくれて安心でした。
まず、メジャーで長さを確認後、ゴムでいくつかの毛束を作ります
躊躇いなくあっという間にカットされる。はやっ!
あっという間にまずはおかっぱ。
ザンバラカットから瞬くうちに素敵なショートヘアにカットしていただきました。
長い髪の毛がなくなっただけでものすごく頭も肩も軽くなりました。スッキリ!
実は抗がん剤治療直前に、どうせ抜けるから!と、ものすごく短くしました。その時の美容師さんに「もう無理です」と言われるくらい。チンパンジー級の短さでした。
カット中にその話をしたら「今回はそんな短くさせませんよ。」と笑われました。
髪の毛。毛先が緩くテンパーなのですが大丈とのこと。
毛束は4つ収穫。
美容院でこれをビニールに入れて手渡してくれます。
ノリやセロテープやホチキスで止めてはいけないなど、髪の毛の発送にNGもあるので送り先の団体のHPでチェックしておくとよいです。
私の送ったところは追跡番号のあるもので発送すると受領証がいただけるとのことだったので、レターパックで発送しました。
ヘアドネーションはいいの?悪いの?
もう何年も前ですが、海外でヘアドネーションが悪い団体の資金調達として使われていたという事件がありました。そして、ヘアドネーションの髪が無駄になっている、偽善だ。というように聞いたことがある人もいるかもしれません。
日本でヘアドネーションの髪を闇売買している組織はまずないと思いますが、団体のホームページを見ればどんな活動をしているのかが載っているので、それを見て、信頼できそうなところへ髪を寄付するのが良いでしょう。
また、ヘアドネーションでウィッグを作るためには50人分の髪の毛が必要とも言われているようです。
規定は31cm以上の長さですが、できれば50cm以上あるのが良いのだそうです。病気で髪を失った少女たちがロングヘアを希望することが多いそうです。
確かに、31cmだといくら子供ようとはいえ、ロングヘアのウィッグは無理でしょう。また、毛束の毛の長さが全部一緒ではないと思うので、長さや毛質を厳選すると使える髪は必然的に少なくなると思います。
ウィッグとして使えない毛はヘアカラーの試し用などに使われることもあるそうです。ウィッグにならなくても何かしらの役に立ってくれるのであれば私は無駄とは思いません。
そして、ヘアドネーションは手作りのため手間以外にお金もかかります。髪以外の資金も必要です。いくら髪があっても資金が不足すれば制作もスムーズにいかないと思います。団体のオリジナルグッズ購入や寄付支援をしてあげることも必要と思います。
私は病気治療で髪を失い、その時、スキンヘッドの皮膚がとてもデリケートでダメージを受けやすくなっていたのを実感しました。なので、内側が触れても痛みやかぶれが生じにくい医療用ウィッグでないと長時間装着することが難しいのです。
ヘアドネーションのウィッグを手にするのは病気で髪を失った子供たちです。
普通のカツラよりも高額な医療用ウィッグをその子供たち全員が容易く買えるわけではないと思います。病気の治療やそれに関連する費用も多くかかっていることでしょう。
私はゆっくり山マイマイの活動を通じて思っていることがあります。それは、寄付やボランティアが偽善や自己満足かといった論争ではなく、こうしたボランティアが必要のない世の中になってほしいということ。
ゆっくり山マイマイは道を譲ります、お先にどうぞという印ですが、メッセージをいただく中で周りの人に迷惑をかけたくないという気持ちを持っている人がほとんどです。中には登山道で煽られたことのある人も少なくありません。もっと大きな思いやりが自然にあれば、山道でのトラブルもなくなるはずです。
ヘアドネーションも、病気で髪を無くした人が好奇な視線を気にせずに街を歩けるような世の中が来ることが一番なのではないかと思います。
しかし、今現在、それはまだ難しく、病気で髪を無くした子供たちは辛い気持ちを抱えてしまいます。
この活動で子供たちの笑顔が一つでも多く増えますように。
私はこの活動を応援しています。
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