初心者の方は歩き方の基本をまず知っておこう

 

登山道での歩行には普段の平地歩行にはない注意点やポイントがあります。
土、泥、木の根、岩等を、荷物の入ったザックを背負って歩くことになります。
それに加え、高低差や斜度も関わるため、いかに疲れにくく、バランスよく歩くかが大切となります。
登山口での準備、重心を考えた歩行、無理のないペース配分など、歩き方のポイントを知っておきましょう。

1.出発前の準備運動

出発前の登山口で天候と自分の体調をよく判断します。この時点ですでに問題があれば、登山そのものを見直しましょう。
家を出たときは元気でも、登山口までの移動中で体調が変化することもあります。
せっかく準備してきたのだからと、無理をしてスタートし、更に具合が悪くなっては危険です。
続いて、地図や案内板で、歩くコースを確認。登山計画書(登山届)は忘れずに登山届ポストに投函しましょう。
また、靴ひもの締め加減やザックのパッキングをチェックします。ケガ予防のため、準備体操をして、体の筋肉をほぐしておくことも忘れずに。
出発前の準備運動や支度には余裕をもち、慌てて出発することはしないように。
※計画時、登山口での出発準備に10~15分ほどの時間余裕をみておきましょう。

登山の足元

2.最初は身体を慣らす歩行

出発してからの30分は、体のウォーミングアップ歩行と考え、意識してゆっくり歩きましょう。
ウォーミングアップなしにスタートからいきなり猛烈に歩き始めたり、速度を早めるのは心臓や足への負担も大きくなります。
出発からウォーミング以降は「無理なく呼吸を続けられる」歩行ペースで進んで行きましょう。
まず、出発してから30分頃に軽く休憩を挟むとよいでしょう。水分補給や体温が上がりによるウェアの着脱などを行いましょう。
これ以降は、45~60分に一度の休憩(5~10分)をとると良いでしょう。この歩行途中の休憩は、長すぎるとかいた汗で身体を冷やしてしまう可能性があるので、軽めの休憩がお勧めです。

3.足の置き方

歩行時の足の着地、足の置き方も、平地歩きと山歩きでは違います。
平地との大きな違いは、着地時に靴底全体で地面をとらえるようフラットに足を下ろすことです。

【平地での歩き方】
アスファルト、整地された道、平地での歩行では、カカトから着地し、体の重心の軸は歩幅の中間(前足と後足の中間)から垂直に。
【山道での歩き方】
石土、不整地の登山道では、靴底全体で地面をとらえるフラットな着地が基本。踏み出した前足へは、静かに重心を移す。
つま先からの着地をすると、木の根や岩で躓きやすくなってしまいます。なので、自然に靴底の「面」で着地をする歩行が好ましい。

4.急登での歩き方

急な登りで、息が辛くなったら、立ち止まって呼吸を整えましょう。
小石や砂でザラザラと滑りやすい斜面の登りでは、足を逆ハの字に置き、安定やふんばりがきくようにします。
下りでは、重力の勢いや惰性にまかせて着地すると、ひざや腰に負担が大きくかかります。
速度と歩幅をセーブ、コントロールし、静かな重心移動とフラットな着地を心がけて下ります。